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「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

5 人にやさしく

人にやさしく

 今日は金策に出向いた。
 何のことはない病院廻りである。

 お金が足りなくなる、ので
 未だ給付請求していない入院の
 医師診断書を書いて貰いに行った。
 
 2通で1万円を超える。
 それで受け取るお金が
 1日当り2千円。
 2つの病院合わせて7万円に満たないけれど。

 原動機付自転車に跨って
 結局3時間くらい掛けて廻った。
 余り
 割の良い仕事ではない。

 そんな中。
 帰りたくない
 不図、そう感じた、のに驚いた。

 「うつ」で「ひきこもり」の私が
 部屋に居たくない、なんて。

 最近。
 ズッとパソコンとニラメッコ。
 メール見て、動画配信を見て。
 たまぁに日記を書いて。
 頭の芯まで疲れても、吐き気がしても、止められない。
 そして
 蹲るようにベッドに横になり
 死んだように眠る。

 頭の奥で
 そんな生活に膿んでいる。

 つれづれなるままに、ひぐらし
 パソコンにむかひて
 こころにうつりゆくよしなしことを、そこはかとなくかきつくれば
 あやしうこそものぐるほしけれ。 

 兼好法師のよーに
 草叢に庵を結んで隠遁している訳じゃないけれど。

 ♪き・が・く・る・い・そ・う!(な・な・な・な・な~)
 ・・ブルーハーツか。

 ここ数年。
 金銭的にも、そうだけれど。
 ずっと精神は、蜘蛛の糸の綱渡り。
 薄灯りを手に
 怖々に一足一足進んで行く。
 ホントに進んでいるのか。
 ぐら付く足元が、振り向くことさえ許さない。

 細い糸の下には何が在るのだろう。
 
 硬いコンクリートの瓦礫。
 それとも・・針の山。
 
 想像だけが、恐怖を、畏れを、形にする。
 何も見えはしない、のに
 畏れ、ばかりが先走る。
 
 途(みち)は進むもの。
 山は登るもの。
 誰も、途中で引き返したくなんかない。
 だから
 一所懸命に、何も考えずに、唯只管に前を向く。
 それに疲れ、膿んだ時には
 何時の間にか、蜘蛛の糸を歩いていたり、する。
 それでも
 決して後戻り、はしない。
 それが
 人の性(さが)なんだろう。

 途(みち)の先には何が在るのだろう。
 山の頂(いただき)には何が在るのだろう。

 ただ歩き続けることだけ、が
 その辛さを感じることだけ、が
 生き甲斐になっていないか。
 揺れる足元を
 唯、怖がって、はいないか。

 海のお外への独り旅。
 途(みち)の先には、街が在る。
 街には
 明日の糧さえ望めない貧しさ、にも零れる笑顔に会う。
 そこからは
 また別の途(みち)が続いている。

 山は、幾つもの頂を貫いて連なる。
 登って
 眼下のイスラエル大平原に言葉を失ってみても
 その頂(いただき)は連なる山々の一つだと知る。

 ただ歩き続けることは、とても辛い。
 疲れて
 立ち止まって
 座り込んで。
 
 途(みち)に終着(おわり)はない。
 頂(いただき)に極めなんてない。
 そんなコトなんか・・知っている。

 ♪人に優しくして貰えないんだね♪
 あぁ。
 そーだよっ!

 ♪優しさだけじゃ、人は愛せないから、慰めてあげられない♪
 如何でも良いしっ。
 鬱陶しいから近づいて来んなっ!

 ♪人は誰でも挫けそうになるもの♪
 ♪叫ばなければ遣り切れない想いを、大切に捨てないで♪
 あぁ。
 叫んでやるっ。
 気が狂いそうっ!だっ。

 でも。
 ♪優しい歌が好きで・・・♪
 ♪このまま僕は、汗をかいて生きよう♪
 
 そして
 ♪何時までもこのままさ♪

 蜘蛛の糸、なんて。
 上でダンスを踊ってやる。
 さぁ~て。
 また。歩き始めよーかっ。

 ※♪THE BLUE HEARTS『人にやさしく(1988年)』♪


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